当塾の小学校低・中学年の勉強はとにかく楽しく!【個人塾経営にっき】

私の学習塾には小学生が何人か通塾しています。
以前も書いたのですが、小学生の学習モチベーションというのは、非常に維持しにくいものだと思います。
前に書いた記事は下から!
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特に地方の小学生は受験というモチベーションを持っている子があまりいません。
小学校の先生が、小学校のうちは遊ばせてください!なんていうこともあるようです。
遊ぶことを否定するわけではないですが、勉強も絶対に大切ですよね。
教育に対する投資効果は、年齢が低いほど大きいというデータもありますから。
学年が上がっても勉強が苦手な生徒は、かけ算・わり算などの基本計算ができないか、極端に遅いというケースが非常に多いです。
かけ算は小学校2年生で扱う内容です。
100マス計算などで鍛えますが、ここがおろそかなまま年齢を重ねたら大変です。
また、言葉を知らないというのも問題です。
日本語で多くの言葉を知らないのに、英語なんてやらせてもできるわけがありません。
このことから、私の塾では小学校1〜3年生までで、少しだけ特殊な授業形式をとっています。
今日はそれについて書いて見たいと思います。
国語は小1〜3年生が同じ教室で
国語という科目は、前の内容を理解しないと進めないという性質のものではありません。
確かに漢字は学年によって違いがありますが、読解においては大きな違いがないのです。
例えば、小学生が中学生よりも内容を正確に把握するということもあります。
漢字なんて読み方を書いてあげればいいですから。
そして毎年題材を選んで、文学作品を読みます。
生徒には先生に続いて文章を読んでもらいます。
その時に、とてもゆっくり進むようにしています。
知らない言葉があればその意味を教えます。
扱う作品は毎年変わりますが、例えば
[aside type=”boader”]①蜘蛛の糸(芥川龍之介)
②杜子春(芥川龍之介)
③オツベルと象(宮沢賢治)
④走れメロス(太宰治)
⑤ハリーポッター(JKローリング)[/aside]
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特に走れメロスはとても楽しんで読んでいたように思います。
セリヌンティウスをうちの小学校2年生は覚えています笑
さすがにフィロストラトスは覚えていないと思いますけど笑
一言一句しっかり読ませ、適当な読みをしたらもう一度読んでもらいます。
上級生を見ていると、「そもそも読まない」「適当に読み飛ばして内容が頭に入ってない」子がとても多いので、そういう対策をしています。
難しい言葉が大量に出てくるので、その都度止まり、意味も教えます。
ノートなんて取る必要はないし、意味も覚えなくていいです。
私たちが自然に使っている言葉は、覚えようと思って覚えたものではないように思いますから。
いや!わかっています!
絶対こういうのは反対意見ありますよね。
でも、私なりに国語ができない生徒の特徴を考えて出した結論です。
日本語を読んでいるだけで、意味を理解していない子供ってすごく多いんです。
例えば「オツベルと象」を読んだ後、宮沢賢治の話もします。
そういう中で、オツベルがどういう人物として浮かび上がってくるのかも考えさせたいんです。
答えを出すわけではなく、いろんな意味に取れるよねってことを伝えて、興味が湧いてくれればいいなと思うんですよね。
先生の準備は結構重要で、私の場合は扱う作品の論文を最低3本読んでいます。
これでも足りないくらいだと思います。
内容を考える習慣をつけることが目的です。
算数はアルゴゲームを導入した
アルゴゲームという遊びがあります。
数学的思考を身につけるゲームということで、小学生の授業で行なっています。
ルールは、簡単なんですけど奥が深いんですよね。
実力だけのものではないので、子供と大人が真剣に戦えるっていうのがいいです!
私も負けたくないので、生徒とやるときは真剣です笑
低学年でも十分できると思います。
面白いのが、最初は運だけでやっていた子供が、だんだん技を覚えてくるんです。
これって成長って言えるんじゃないかなってたまに嬉しくなります笑
1回10分くらいでできるので、算数の授業前は必ずやるようにしています。
なによりゲーム感覚なので、楽しくやってくれるのがいいですね!
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公文式的な計算マラソンをやろうと思っている
計算をとにかくたくさんやらせたいと思いました。
かけ算できない。わり算できない。筆算できない。まま中学生になったら終わりです。
少なくともこの計算が出来れば、スタートラインには立てます。
小学生の段階で、ある程度計算力に差がありますもん…
しかも大切なのは、時間を計ること。
そうするとタイムアタック的な感じで楽しめますし、ミスを悔しがります。
先生がうまく煽ることも大切ですけどね!
楽しんでいる間に勉強しているという工夫をしたい
勉強はつまらないものなんだから…という刷り込みは本当に良くないと思うんです。
少なくとも楽しませる努力はしたいんです。
中学生には全くそういうことはしないです。
自分の足で塾に来ていない生徒はそもそも入塾させません。
小学生なら遊びたくて当たり前ですし、それは勝るのは仕方がない。
でも、それ一辺倒でいくと、今の社会だとなかなか飯にありつけないから、勉強しようという提案が塾だと思っています。
だから、楽しませることが大事だと思っています。
まとめ
自分の色を出すことは、リスクでもあります。
あまり突飛なことをやっても、独りよがりになりかねません。
とにかく小学生には楽しく塾に来てもらいたいと思っています。
ただ、甘やかすことはしないから、叱られることもあるんですけど。
どこに工夫を入れるか、慎重に探っていかなければいけませんね!
ではまた!