「グループ指導と個別指導」どっちで塾を開くか?それぞれのメリット・デメリット【個人塾経営にっき】

私が学習塾を開業するとき、個別指導・グループ指導のどちらの塾にするか悩みました。
現在はどちらも取り入れるハイブリット型で経営しています。
これは判断を保留にしたと言ってもいいでしょう。

私のワガママだけで言えば、グループ指導がやりたいです。
もともと集団授業が好きなタイプなので。

でも、個別指導のニーズは確実に高くなっています

「一対一」「一対二」「一対三」など様々な形式はありますが、その根底には「能力に応じた指導をしてほしい」という要望があるようです。

ただ、個別指導は生徒数に応じて先生を用意するため、グループ指導より料金を高く設定しなければなりません。
平均所得の高い地域ではないので、高いと難しいかなと考えました。

今日は個別指導とグループ指導の経営的視点をまとめてみようと思います。

個別は料金が高くなる

個別指導はどうしても高くなってしまいます。
例えば、一回80分の授業が月に4回あったとして、1回の授業あたりの売り上げは5000円くらいは必要だと思います。
あくまで売り上げなので、そこから家賃、光熱費、人件費などを払って余ったものが利益です。
1対1の授業なら、月2万円ということになります。
1対2の授業なら、月1万円ということになります。

これってたぶん個別授業の中なら、めちゃくちゃ安いです。
でも、この安い値段でも5科目なんて受講したら大変です。
1対2の個別でも5科目で月5万円ということになります。

実際、個別授業5科目で5万円なんていう低価格を私は聞いたことがありません。
(もちろん授業時間数にもよりますが)

受験生なんかが本格的に塾で全科目受講ってなったら、すべてを個別授業で対策なんてできるわけないんです。

理科・社会は個別を取らないかもしれませんが、その2コマを除いてもやっぱり高いですよね。

首都圏ならありかもしれません。

実際毎月10万円以上の月謝を支払っているご家庭がいくつもありましたから。

でも、「地方塾」でこれはきついと思います。
少なくとも入塾ハードルが高いことは間違いありません。

私の場合は「田舎にある塾」ですから、「1科目だけ面倒見る」みたいな形だと、地域の教育に入り込んでいけないと思いました。

他に併用して通う得るような塾も地域にはありませんし、合格まで面倒を見るには、最低3科目をそこまで高い料金をもらわずに受けられるようにしないといけません。

しっかり教えて、合格を近づける塾にしたいんです。
ですので、個別のみというのは早々に候補から消えました。

ポイント!

個別は値段の設定を高くなる!そこはよく考えないといけない!

「個別授業」は「グループ授業」より分かりやすい?

私は、個別指導の方がグループ指導よりも分かりやすいとは思っていません
人数が少ないから濃密に見られるというイメージは確かにあります。
しかし、以下の理由から決して良い点だけではないと考えています。

①生徒2人に対して、別の科目を教えることになる

仮に授業が80分だったとして、別の科目をそれぞれに教えていたら、一人の生徒にかけている時間は40分です。
グループ指導ならみんなに一気に説明できるので、80分の価値そのままで提供できます。

②生徒のペースに合わせてたら間に合わない

生徒のペースに合わせていたら、その生徒の目標達成に届かないということはよくあります。
それを自覚している先生は、生徒のペースを管理して早めることになります。
でもそれならグループでやっても同じじゃないかと思うんです。

個別の良い授業っていうのは、実はすごく技術のいること何ですよね。

③競争する視点が抜けてしまう

周囲の子供達がどれくらいできるのか、という視点が抜けてしまうことがあります。
最終的には受験をするわけで、周りがどんな学習状態かを知る機会は重要です。

これらの理由から、私の塾では基本的に、

①グループ授業で付いていけない科目を補助的に個別指導で行う場合
②学校のペースに圧倒的についていけず、基礎的学習が必要な場合
③学校や塾のペースでは遅すぎて、予習的な学習が必要な場合

に限って個別指導を行っています。

個別指導は上記のような生徒に対して、大きな効果があるように思います。
顧客満足度を高めるためにも、使い分けが必要になります。

グループ指導は料金を低く設定できるけどリスクを伴う

たくさんの人数を一気に教えた方が、低い料金に設定にしやすいです。
顧客単価を低く設定しても、80分という時間での売り上げは大きくできますし、人件費も少なくて済みます。

ただ、これには人数が集まらない採算が合わないというリスクがあります。

例えば、生徒数が10名入る想定でグループ指導を設定したのに、生徒が2名だったら、グループ指導用に設定した低い料金で、個別授業に近いことをすることになります。

私の塾でも幾つかのクラスはこういう状態です。
ですから、ある程度生徒を集める算段を立てておかないと難しいということになります。

現在は人を雇って授業をしているわけではないので、赤字の授業というのはありません。
人件費がかかるようになってくると、赤字の授業が出てきてしまい、これは経営を圧迫することになりかねません。
個別授業の場合、設定した授業は必ず黒字になるので、リスクが小さいと言えるでしょう。

ポイント!

生徒数が集まる見込みがないと、赤字の授業が発生してしまう!
個別なら設定した授業は全て黒字!

「田舎個別塾」は先生不足に悩まされる

学習塾は慢性的な人手不足です。
首都圏の塾でさえ人手が不足しているのに、田舎の塾で人手に困らないはずがありません。
人材の確保は田舎の開業における一番ネックな部分と言えるでしょう。

そもそも周辺にアルバイトをしたい年代が少ないです。
しかも、塾の先生のアルバイトは人を選びます。
大学生の中でも、ある程度の学力があって、やる気があって…
と考えると、周辺に上位の大学があるわけではないですし、確保が難しそうです。

個別指導は性質上、どうしても多くの先生が必要になります。
これに順応する方法はすぐには思いつきませんでした。

ポイント!

個別授業は先生の数が必要!
この課題解決は結構難しいかも!

まとめ

私の塾では、個別とグループのハイブリットで行なっていますが、地域の需要に合わせてこれから変えていく可能性もあります。
結局は一長一短ですから、それぞれのメリット・デメリットを把握することが大切でしょう。

地域の特性を見定めて、顧客に必要とさせているサービスを提供していきたいものです。

ではまた!